飫肥杉の特徴
宮崎県は杉の生産量が日本一であり、そのほとんどは飫肥杉と呼ばれる品種です。
今から約370年ほど前の元和時代から、ここ日南市飫肥を中心として生育されてきた飫肥杉。
私たちの身近にありながら、意外と知らないその魅力について書いてみます。
高い強度と耐久性を持つ飫肥杉
宮崎県は高温多湿で台風の接近も多いので、過酷な環境の中で木は育っていきます。
こんな環境で鍛えられた飫肥杉は、材質の強度が強く、弾力性を持ち、耐久性が優れています。
また、飫肥杉は樹脂つまり油分を多く含んでいるので、水を吸収しにくい、腐りにくいという特徴もあります。
さらに飫肥杉に含まれる樹液の中にはシロアリを殺す成分が含まれているので、シロアリ被害を受けにくいことが実証されています。
このような特徴を持つ飫肥杉は、昔から船を作る材料としても使われてきました。現在では日本全国で住宅や家具・建具をはじめ様々な建築物にも広く使われています。
健康維持のために免疫力を高めてくれる飫肥杉
九州大学が中学生を対象として行った研究によると、 杉でできた机・いすを使った生徒達と、そうでないスチール製の机・いすを使った生徒達を比較すると、 杉でできた机・いすを使った生徒達の方が免疫力が高くなった、という結論が出たそうです。また、飫肥杉は、アトピー性皮膚炎の原因の1つとされるホルムアルデヒドの分解を促進し、アトピーを改善してくれる効果もあります。
このように飫肥杉は、「自然健康住宅材」として注目されています。
飫肥杉をフルに使ったモデル住宅が完成
2013年3月に、日南市飫肥に飫肥杉モデル住宅が完成しました。
飫肥杉を使った住宅・家具では、杉が本来持つ木目の美しさや肌触り、香りなどを生かすために、できる限り塗料やワックスなどを使わない加工がされます。
もちろん当社エステートサカモトでも飫肥杉を使ったリフォーム・注文住宅の新築など承っておりますので、お気軽にご相談ください。